ご挨拶にかえて


卒業生として。地元を離れた者として。


私が都祁村立六郷小学校を卒業したのは昭和63年度です。

昭和最後の年で建て替えられたばかりの新校舎で最初の卒業生になりました。

それからおよそ28年後。この校舎で、そしてこの学校で最後になる

卒業式と閉校式に出席させていただくことができました。

年中行事や農繁期をのぞけば実家に帰る機会も少なく

地元を離れて暮らしている私ですが、故郷への恩返しをしたい気持ちはかねてからありました。

また、同じような気持ちながらどうしてよいかわからない人が、

たくさんいるのではないかと思っていましたが、

閉校式で再会したことで何名かの地元の方も似たような思いを持っていることがわかりました。

閉校となる校舎を活用できないだろうか?

地元に残り暮らしている人、地元を離れた人、この都祁の里山に興味を持ってくれる人を

校舎を中心にしてつなぎ、人口減少社会のなかでも

未来にむけた地域づくりができる可能性を仲間とともに模索しチャレンジしたいと思います。

校舎という存在は、そんな思いを力にかえていける「場」として強い磁力を持っています。

よろしくお願い申し上げます。


旧六郷小学校みらいづくり準備委員会 東善仁 徳永 祐巳子(旧姓木村)